「捨身飼虎」は釈迦の前身の物語です。餓えて苦しむ母子の虎に我が身を捧げる王子の姿を、棟方は一面の笹の中に描き、生涯最後の日展に出品しました。サインに添えられた「父に答ふ」の文字の意味は? 50年の画業を通じて、志功が目指したものは何だったのでしょうか。折々の作品は志功の歩みを示す道標(みちしるべ)とも言えましょう。初期から最晩年まで、貫き通した志功の「想い」を感じ取っていただければ幸いです。

      展示作品 板画12件58柵・倭画2点・書3点